こどもみるく、PLサイド。中の人否定派さんにはおすすめしません。
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いい加減、疲れてきた。
というか、目が回ってきた、というか。
元々がもげら部のイベントとしての開催だから、
みんな一緒に修学旅行で初詣に来たみたいな
お祭り状態になるのは仕方ないんだけど。
「そこ通路だから!! 新年のご挨拶は右側の…
…えーっと、絵馬崖棚の手前でやってください!!」
最初はみんなの楽しそうな笑顔が見られるだけで疲れも飛んでいったけど、
来てくれた人みんなに挨拶して、待ち列整理して、場所の案内なんかも全部して、と
休み無しでずっと声出しっぱなしだった。
笑顔がそろそろ顔面に貼りついてきたような気がする。
巫女さんらしさとかは、とっくに、それも深夜のうちに捨てていた。
お手伝いに来てくれた人の中にも、売り子に飽きて参拝客と遊び始めてる子とかいるし。
良いけどね……。
…少し落ち着いてきたから、余計に疲れを感じるようになったのかもしれない。
自分でもやりたかったことは大抵やっちゃったし。
おみくじとか、絵馬とか。
因みに、おみくじは小吉だった。
「失物 思いよらぬ所より出る」だって。
あーやに軽く笑われたけど、そういうあーやの方が酷い内容だった。
「末吉 今年の課題:友達を増やす」なんて、ピッタリ過ぎて笑える。
クォは、ちょっと可哀想な結果だったけど。
うん、なんというか……つっこめない。
おみくじは結構悲鳴のようなものが聞こえてきたような気がするけど、
私が悪いんじゃないもん。引いた人のくじ運が悪いんだもん。うん。
さて。
そういえば、売り場にはさっきからあーやの姿も見えない。
飲み物の周りが無法地帯になっている。
「もう、あーやどこに行ったのよっっ!」
半ば強制的に暖かい仕事に就いたくせに。
私なんて、お腹と背中と(略)にカイロ貼って頑張ってるのよ!?
「みるちゃんー! ちょっと良いかな?」
イライラし始めたところに、下から声が掛けられた。
私は身長が、ちょっと、周りを見回しにくいというか、何というか……
というところがあるので、高いところに居たのだけれど、
振り返るともげら部でも特に活発な人達と、そのお連れ様ご一行が
少し下から私のことを見上げていた。
-------------------------キリトリ-------------------------
それから、桜の木陰に巫女姿の青い髪を見つけた。
冷静に上から見回せば、あーやは結構目立つのだ。
「あ、あーやこんなところにいたーっ!サボっちゃダメじゃん!」
あーやはいつものマイペースで…落ち着いた様子で振り返った。
「いえ、休憩時間ですのよ。必要なことですの」
「えー?いつ決めたのそれ?」
「さっき」
「…………」
――何を言ってるんだろう、この人は。
思わずぽかんと口を開けてあーやを見上げてしまった。
「さって、持ち場に戻るですの」
「あ、そうだっ。ちょっと待って!」
危ない危ない。あーやのペースにハマって用件をすっかり忘れるところだった。
あーやは油断ならない。
「なんですの?そういえば何か用があった様子ですけど」
「そうそう、あーやさ、ノリト?って出来る?」
「は?」
「いや、なんか開運とか縁結びとか縁結びとか縁結びとか」
あーやがちょっと呆れたような顔をする。
何に呆れてるのか知らないけど、私は、それぐらいじゃめげない。
「ちゃんとお払いとか出来たら良いねって……いう案がついさっき」
「…………で?」
め、めげないもん。
「うん、あーや出来ない?出来るならやって欲しいんだけど」
今、あからさまに溜め息を吐かれた気がするんだけど、どういうこと??
というか、目が回ってきた、というか。
元々がもげら部のイベントとしての開催だから、
みんな一緒に修学旅行で初詣に来たみたいな
お祭り状態になるのは仕方ないんだけど。
「そこ通路だから!! 新年のご挨拶は右側の…
…えーっと、絵馬崖棚の手前でやってください!!」
最初はみんなの楽しそうな笑顔が見られるだけで疲れも飛んでいったけど、
来てくれた人みんなに挨拶して、待ち列整理して、場所の案内なんかも全部して、と
休み無しでずっと声出しっぱなしだった。
笑顔がそろそろ顔面に貼りついてきたような気がする。
巫女さんらしさとかは、とっくに、それも深夜のうちに捨てていた。
お手伝いに来てくれた人の中にも、売り子に飽きて参拝客と遊び始めてる子とかいるし。
良いけどね……。
…少し落ち着いてきたから、余計に疲れを感じるようになったのかもしれない。
自分でもやりたかったことは大抵やっちゃったし。
おみくじとか、絵馬とか。
因みに、おみくじは小吉だった。
「失物 思いよらぬ所より出る」だって。
あーやに軽く笑われたけど、そういうあーやの方が酷い内容だった。
「末吉 今年の課題:友達を増やす」なんて、ピッタリ過ぎて笑える。
クォは、ちょっと可哀想な結果だったけど。
うん、なんというか……つっこめない。
おみくじは結構悲鳴のようなものが聞こえてきたような気がするけど、
私が悪いんじゃないもん。引いた人のくじ運が悪いんだもん。うん。
さて。
そういえば、売り場にはさっきからあーやの姿も見えない。
飲み物の周りが無法地帯になっている。
「もう、あーやどこに行ったのよっっ!」
半ば強制的に暖かい仕事に就いたくせに。
私なんて、お腹と背中と(略)にカイロ貼って頑張ってるのよ!?
「みるちゃんー! ちょっと良いかな?」
イライラし始めたところに、下から声が掛けられた。
私は身長が、ちょっと、周りを見回しにくいというか、何というか……
というところがあるので、高いところに居たのだけれど、
振り返るともげら部でも特に活発な人達と、そのお連れ様ご一行が
少し下から私のことを見上げていた。
-------------------------キリトリ-------------------------
それから、桜の木陰に巫女姿の青い髪を見つけた。
冷静に上から見回せば、あーやは結構目立つのだ。
「あ、あーやこんなところにいたーっ!サボっちゃダメじゃん!」
あーやはいつものマイペースで…落ち着いた様子で振り返った。
「いえ、休憩時間ですのよ。必要なことですの」
「えー?いつ決めたのそれ?」
「さっき」
「…………」
――何を言ってるんだろう、この人は。
思わずぽかんと口を開けてあーやを見上げてしまった。
「さって、持ち場に戻るですの」
「あ、そうだっ。ちょっと待って!」
危ない危ない。あーやのペースにハマって用件をすっかり忘れるところだった。
あーやは油断ならない。
「なんですの?そういえば何か用があった様子ですけど」
「そうそう、あーやさ、ノリト?って出来る?」
「は?」
「いや、なんか開運とか縁結びとか縁結びとか縁結びとか」
あーやがちょっと呆れたような顔をする。
何に呆れてるのか知らないけど、私は、それぐらいじゃめげない。
「ちゃんとお払いとか出来たら良いねって……いう案がついさっき」
「…………で?」
め、めげないもん。
「うん、あーや出来ない?出来るならやって欲しいんだけど」
今、あからさまに溜め息を吐かれた気がするんだけど、どういうこと??
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