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「この役立たず! 役立たず役立たず役立たず!!」
あたしは、黒猫の腹を蹴り上げた。
黒猫は、変な声を出して、宙を泳いだ。
「お前は無能なのよ。壁にもならない。餌をもらうだけのお荷物がっ!」
もう一度。今度は、踏みつけた。
子猫の鳴き声ってこんなに気持ち悪い声だったのね。
知らなかったわ。
――痛そう。
「お前。何でさっさと逃げないわけ?」
――苦しそう。
「だから無能だっていうのよ」
――やめて。
「いつまで経っても役立たずなのよ」
――もうやめて。
「どうして……お前猫でしょ?」
「猫なら猫らしく、さっさと逃げなさいよ!目障りなのよ!!」
――気持ち悪い。
気づいたら、猫を胸に抱いて寝ていた。
そんなつもりなかったのに、泣いてたのかなあ……。目の周りがゴワゴワしてる。
何があったのか、よく覚えていなくて。
ボロボロになった黒猫の細い息だけが哀しかった。
あたしは、黒猫の腹を蹴り上げた。
黒猫は、変な声を出して、宙を泳いだ。
「お前は無能なのよ。壁にもならない。餌をもらうだけのお荷物がっ!」
もう一度。今度は、踏みつけた。
子猫の鳴き声ってこんなに気持ち悪い声だったのね。
知らなかったわ。
――痛そう。
「お前。何でさっさと逃げないわけ?」
――苦しそう。
「だから無能だっていうのよ」
――やめて。
「いつまで経っても役立たずなのよ」
――もうやめて。
「どうして……お前猫でしょ?」
「猫なら猫らしく、さっさと逃げなさいよ!目障りなのよ!!」
――気持ち悪い。
-------------------------キリトリ-------------------------
気づいたら、猫を胸に抱いて寝ていた。
そんなつもりなかったのに、泣いてたのかなあ……。目の周りがゴワゴワしてる。
何があったのか、よく覚えていなくて。
ボロボロになった黒猫の細い息だけが哀しかった。
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